冬もキャンプを楽しみたい!ACサイトではじめる冬キャン入門

冬キャンを始めてみたいけど、装備が不安…AC電源サイトで手軽に冬キャンを始めてみよう!

【この記事を書いた人】

釣りキャンさん:釣り歴はぼちぼち20年。キャンプ歴はそろそろ10年。釣り道具とキャンプ道具がアマゾンやらメルカリやらで続々と家に届くため、いい加減に奥さんに怒られそうで毎日ヒヤヒヤしています。時間ができたら、釣りをしながらキャンプする旅をしてみたいと妄想中。


寒い日が続きますね。

先日電気代の明細を見たら、更に懐が寒くなった釣りキャンさんです。

冬は一般的にはキャンプもシーズンオフ。最近では冬のキャンプ、いわゆる冬キャンを楽しむ方も増えてきていますよね。

ただ、キャンプを始めたばかり、という方は

「冬キャンの寒さ対策ってどうするの?」

「どんな装備が必要なの?」

「やっぱり薪ストーブ買った方が良い?」

そんな疑問を持たれる方が多いと思います。

今日はそんな方々に向けて、キャンプ歴10年の筆者の経験を踏まえて書いていきます。


【目次】

  • 薪ストーブのハードルの高さよ
  • 冬キャンはキャンプ場選びから始まっている
  • サイトの選択も重要です
  • 実は一番重要。寝袋の選び方
  • 冬キャン×電源サイトの必須装備
  • 冬キャンの夕食準備
  • 冬キャンのメインイベントは・・
  • 撤収時にも冬キャンならではの注意点が・・
  • 年内または2月の後半から3月前半は、冬キャン練習に最適
  • PR ピックアップにもキャンプ用品売ってるよ

薪ストーブのハードルの高さよ

冬キャンのイメージと言えば、時には雪が吹きすさぶ中、コットンまたはTC素材のテントに薪ストーブや、あるいは石油ストーブをインストールしてぬくぬく・・・。

そんな感じでしょうか?

でもここで気になるのは安全性ですね。

残念なことに、テント内で火器を使用したことによる事故というのはあまり報道されないだけで実際に起きています。

事故にならないまでも、ヒヤッとした、危なかったという体験談をお持ちの方も多数いらっしゃいます。

私なりの考察を述べさせてもらうなら、

特に初心者やあまり経験値の高くない方には、こうした冬キャンのスタイルはおすすめしません。

キャンプ歴10年になる筆者自身も、こうしたキャンプスタイルは取らないようにしています。

どうもヒヤヒヤしながらのキャンプは楽しめないような気がするからです。


冬キャンはキャンプ場選びから始まっている

キャンプは山に行くものというイメージが強いですが、冬キャンの場合は、平地にあるキャンプ場をおすすめします。山にいかない理由は以下のとおりです。

  1. 標高が高くなるほど寒くなる。
  2. 山間地は日陰も多く、日照条件により、更に寒い場合がある。
  3. 山間地の場合、キャンプ場までの道路が凍結していることがある。

山にあるキャンプ場は、標高だと数百メートルくらいの比較的アクセスが良く、街にも比較的近い場所にあることが多いですが、仮に標高が300mだとしても、平地との気温差は2度近く低くなります。真冬の2度は結構な体感差となります。

キャンプ場の地形にもよりますが、山間部は日照時間も短く地熱を蓄える時間が短いので、地面からの底冷えがかなり強めです。

道路の凍結対策をするとなると、冬用タイヤが必須となってしまいます。

こうした問題は、平地のキャンプ場であれば、概ね解決されます。最悪、寒くて寝られなかったとしても、街に近い平地ならどうにかなることもあります。

ただし平地のキャンプ場でも気をつけなければいけないことがあります。

それは、海に面したキャンプ場です。海に面したキャンプ場では、風が強いことが多いので、レビューなどで確認をして、自信がない場合は避けておきましょう。

風速1mごとに体感温度は1度下がると言われています。

サイトの選択も重要です

ここでは「電源付き」となっているサイト、いわゆるAC電源付きサイト一択です。

正直なところ、経験があまりない方は、コテージ(電源付き)なども選択肢に入れたほうが良いと思います。

電源サイトにしろ、コテージにしろ数が限られています。

冬場は特に埋まりやすいので、必ず確認しましょう。

電源サイトで、文明的な暖房器具を使ってぬくぬくします。ただし、使える器具には限りがありますので注意しましょう。


実は一番重要。寝袋の選び方

上の写真だとcomfort:快適温度、transition:下限温度 Risk:この温度を下回ると生命的に危険 という意味

やはり一番寒いのは深夜から朝にかけてですので寝袋は重要アイテムです。

寝袋も色々なタイプがありますが、上の写真のように「EN 13537」と記載されているものは、基準に基づいた評価がされているので安心です。

※ENはヨーロピアンノームの略で、EU内の基準という意味になります。

色々と奥が深いので要点だけ箇条書きで記載します。

  • 夏用の格安寝袋は問題外。ただし春秋用の寝袋に重ねて使うなら有り。
  • 快適温度0度から-5度くらいが理想(最低温度が0度位を想定)
  • 多少寒くなっても何とかなるように毛布やブランケットを多めに持参
  • 年に一度しかいかない冬キャンのために高いハイスペック寝袋を買うよりは重ね使いが吉。あくまで平地の場合にかぎる。
  • 寝袋は、テント設営後すぐに広げて空気を含ませておこう。
  • 寝袋は内部の温度調整ができるようになっているので使い方も確認しておこう。

冬キャン×電源サイトの必須装備

一般的な電源サイトの場合、使用できる電気の消費電力は概ね1000Wとなっているところが多いです。したがって、通常サイズのセラミックファンヒーターなどは1200Wの消費電力となっていますので使用できません。当然、電子レンジなども使えません。

 【電源サイトの必須装備】

  • コードリール(5〜10m)・サイトの端っこに電源があることが多いので、テント内まで引き込める長さのものが必要です。雨天を考慮すると防滴性があるものが理想です。そうでない場合、大きめのビニール袋に包んで、ビニールテープで密封します。
  • ホットカーペット(1畳または2畳用):ホットカーペットの消費電力は1畳用で200W程度、2畳用で500W程度となっています。

ホットカーペットは、就寝の際、足元側を緩めに温めるように使うと暑すぎず、暖かく寝ることができます。

テントのような断熱性の乏しい空間では、暖房器具で空間を暖めるというよりも、ホットカーペットや電気アンカ、電気毛布のように体を直接暖めるものを使用したほうが結果的に消費電力を抑えられて温かいと思います。


冬キャンの夕食準備

冬はそもそも夜の訪れも早いので、夕飯は可能な限り早めに済ませます。
遅くなればなるほど寒くなるからです。炊事もなるべく水を使わずに済むようなカット済みの野菜などを使って、鍋物やシチュー、豚汁などの冷めにくく体があたたまるものを作るのがおすすめです。汁物なら、作っておいて食べるのはテント内で、ということもできます。

冬キャンの鍋物は3倍(当社比)美味しい!


手の込んだものを作っても、作ったそばからどんどん冷えていきます。
筆者も、おしゃれキャンパーに憧れて、チーズフォンデュを冬キャンでやろうと思い、具材も気合を入れて準備しましたが、具材が氷のように冷えてしまって、あまり美味しく有りませんでした。

焚き火での暖の取り方にも工夫があります

焚き火も外で暖を取るためには必須ですが、焚き火にも一工夫すると暖かさに違いが出ます。通常、タープから少しはみ出したくらいの場所で焚き火をすることが多いと思います。このときに焚火の外側にリフレクターを配置すると熱がタープ側に反射されて暖かくなります。

下の写真のような簡易的なもの(ただの風防板)でも十分効果がありますので、是非お試しを。


冬キャンのメインイベントは・・

風がなく、焚き火で暖まれるような状況なら、温かい飲み物を飲みながら冬ならではの満点の星空を眺めつつ、語らいをする、というのが、冬キャンならではの最高の贅沢です。

入浴施設が併設されているようなキャンプ場なら、夕食後にお風呂で温まってから、寝るというのもいいですね。

風が強く、焚き火をしても温まらない、というような状況ならさっさとテント内にひっこんでしまって、カードゲームなどをしても良いですね。

電源サイトの場合、モニターを持ち込めば、みんなでテレビゲームをするということもできますよ。


撤収時にも冬キャンならではの注意点が・・・

朝は特に寒いので、朝食もなるべく洗い物の必要がないカップラーメンなどがおすすめです。

焚き火をする場合は、後述のとおりですが、いつもより少し撤収に時間がかかるので、それもふくめた撤収までの時間を計算しながら焚き火しましょう。

具体的には、燃えやすい杉などの針葉樹の薪で、細めのものを少しずつ燃やすような焚き火のやり方が良いと思います。

撤収に時間がかかる理由ですが、それは結露です。

朝方の気温が低いため、あらゆるものが結露します。具体的には、テントのフライシート、タープ、寝袋などです。夏のキャンプなら、結露してもすぐに乾くのですが、冬は日差しも弱く気温も低いので、自然乾燥はなかなか難しいです。タオルなどで拭き取る必要があります。

【結露対策】
テントやタープに限らず、チェアやテーブルなども結露します。筆者は、就寝前にチェアやテーブルなどしまえるものはすべてテントの前室、あるいは車の中に避難させておきます。これだけでかなり結露を抑えられます。

ですので、朝食の準備と一緒にテント内の片付けも始めて、早めにテントを撤収できる状態にしておかないとかなり慌てる羽目になります。

そうした意味においては、チェックアウト時間が10時ではなく11時のところ、できれば12時のところだと余裕を持って撤収作業が完了できます。


11月後半から12月の前半と2月の後半から3月前半は、冬キャン練習に最適

いきなり本格的な真冬から冬キャンを始めるよりは、本格的な寒さが訪れる前の12月中旬くらいまでや、寒さも緩み始める2月後半から3月にかけて始めて見るのが良いのではないでしょうか。

3月も後半になるとキャンプ場の予約も取りづらくなってきます。

あ、そうそう花粉症のかたは、花粉対策をしっかりとしていってくださいね。

【記事のまとめ】

  • 標高の低い平地のサイトを利用しよう。ただし海沿いは風に気をつけて。
  • 寝袋は冬用のもの、もしくは春秋用のもの+毛布などで寒さ対策を。
  • AC電源サイトを予約して、コードリールとホットカーペットを持参しよう。
  • 夕食の準備はお早めに。温まる食べ物を用意しよう。
  • テント内で楽しめるものを用意しよう。
  • 撤収は余裕を持ってお早めに。もしくはチェックアウトの遅いキャンプ場を選ぼう。

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